Planet Arch Linux JP
pipewire-media-session の wireplumber への置き換えはまだ完了していません
May 13, 2022 05:23 AM
PipeWire のセッションマネージャーである pipewire-media-session
はアップストリームで廃止され今後リリースされなくなったため、2日前に wireplumber
パッケージにより置き換えを実施しました。残念ながら、このステップは時期尚早でした。
私達の pipewire オーディオパッケージ (pipewire-alsa
、pipewire-jack
と pipewire-pulse
) は、media-session に PipeWire のオーディオ機能を有効化させる設定を含んでいます。これらのパッケージがインストールされておらず設定が欠けているとき、PipeWire は ALSA や PulseAudio に干渉することなくスクリーンレコーディングに使用できます。
WirePlumber はこの仕組みを無視して、常に PipeWire を使用してオーディオデバイスを扱うように設定します。これは、PulseAudio や素の ALSA のユーザーにオーディオの問題が生じることを意味します。
私達が WirePlumber へ移行するよりよい方法を見つけるまで、この置き換えは差し戻されます。もし今オーディオに PipeWire を使っておらず、システムに wireplumber
がインストールされている場合、pipewire-media-session
をインストールし直して再起動することで、オーディオ機能を復元することができます。
pacman -Syu pipewire-media-session
QEMU >= 7.0.0 は分割パッケージのセットアップを変更します
May 09, 2022 04:24 PM
qemu 7.0.0 へのアップデートで、パッケージはメタパッケージを利用した より細かい分割パッケージに変更されました。
qemu
パッケージはqemu-base
とqemu-desktop
、qemu-full
メタパッケージにより仮想的に提供されます。qemu
7.0.0 までの機能はqemu-desktop
に置き換えられますqemu-headless
の機能はqemu-base
に置き換えられますqemu-arch-extra
とqemu-headless-arch-extra
の機能はqemu-emulators-full
に置き換えられますqemu-full
メタパッケージは全ての QEMU 関連の パッケージ (qemu-guest-agent
以外) を提供します
Keycloak 17.0.1-2 への更新は設定変更が必要です
March 27, 2022 02:06 PM
バージョン 17.0.1-2 より前の keycloak
パッケージは WildFly サーバーで実行されていました。アップストリームが公式に Quarkus ディストリビューション に移行したため、Arch Linux はこのアプローチに追従します。これは更新に対応作業が必要なことを意味します。
古い .xml
形式から新しい /etc/keycloak/keycloak.conf
に設定を調整する必要があります。
更新の前に keycloak サービスを停止して、パッケージを更新したら起動する前に設定を移行してください:
systemctl stop keycloak.service
pacman -Syu keycloak
# 設定を /etc/keycloak/keycloak.conf へ移行
systemctl start keycloak.service
詳しくは Keycloak の 移行ドキュメント と Keycloak Quarkus サーバードキュメント を参照してください。
Arch Linux リーダー選出の結果
February 23, 2022 02:41 PM
今月リーダーの選出を行い、現在のリーダー Levente Polyák に対立候補が現れませんでした。選出ルール に従い、彼は再選されました。
Levente Polyak の新しい任期にお祝いしましょう!
デバッグパッケージと debuginfod
February 03, 2022 10:47 AM
Arch Linux でデバッグパッケージが利用可能になったことを報告できることを嬉しく思います。
デバッグシンボルとソースリストは、gdb や delve から利用できる debuginfod インスタンスにより提供されます。
https://debuginfod.archlinux.org/
新しい ミラーの要求事項 を決定して連絡するまでの間、いくつかのスポンサーされたミラーは debug リポジトリを提供しています。
- https://america.mirror.pkgbuild.com
- https://asia.mirror.pkgbuild.com
- https://europe.mirror.pkgbuild.com
全てのパッケージに対しての有効化を引き続き進めているため、現時点で全てのパッケージがデバッグパッケージを提供するわけではありません。
詳しくは、Debuginfod wiki ページや、書き直した デバッグ/トレースを取得 ページを参照してください。
linux-firmware 20220119.0c6a7b3-2 は kernel >=5.3 が必要になりパッケージが分割されます
January 21, 2022 11:28 PM
linux-firmware パッケージ 20220119.0c6a7b3-2 はカーネルファームウェア
圧縮を実装しました。Linux kernel は 5.3 から xz で圧縮されたファームウェアの
読み込みをサポートします。
CONFIG_FW_LOADER_COMPRESS カーネルオプションを有効にする必要があります。全ての公式 Arch Linux カーネルはこのオプションを既に有効化済みです。[1]
linux-firmware パッケージは、必要とするディスクスペースをより減らすため、
より小さいパッケージに分割されました。珍しいハードウェアのためのいくつかの
大きなファームウェアファイルは別のパッケージに分割されました。
これは Mellanox Spectrum のスイッチ、Marvell のデバイス、
Qualcomm の SoC、Cavium LiquidIO のサーバーアダプタ、QLogic のデバイス、
Broadcom NetXtreme II 10Gb ethernet アダプタのファームウェアに影響を与えます。
必要であれば、追加のファームウェアパッケージをインストールするようにしてください。[2]
[1] FS#72899
[2] FS#72559 +
svn commit
libxml2>=2.9.12-6 への更新は対応作業が必要です
December 27, 2021 03:24 PM
バージョン 2.9.12-6 以前の libxml2 パッケージは、コンパイルされた python モジュールが含まれていませんでした。この問題は 2.9.12-6 で修正され、自動作成された追跡されていない pyc ファイルを更新時に上書きする必要があります。更新時に以下のようなエラーが出た場合、
libxml2: /usr/lib/python3.10/site-packages/__pycache__/drv_libxml2.cpython-310.opt-1.pyc exists in filesystem
libxml2: /usr/lib/python3.10/site-packages/__pycache__/drv_libxml2.cpython-310.pyc exists in filesystem
libxml2: /usr/lib/python3.10/site-packages/__pycache__/libxml2.cpython-310.opt-1.pyc exists in filesystem
libxml2: /usr/lib/python3.10/site-packages/__pycache__/libxml2.cpython-310.pyc exists in filesystem
以下のコマンド
pacman -Syu --overwrite /usr/lib/python3.10/site-packages/__pycache__/\*
を使用して更新を実行してください。
古いパスワードハッシュの整理
June 08, 2021 12:01 PM
libxcrypt
4.4.21 から、弱いパスワードハッシュ (MD5 や
SHA1 など) を新しいパスワードで使用できなくなります。まだ弱いハッシュで
パスワードを保存しているユーザーは、次のログインでパスワードを変更するように
求められます。
もしログインに失敗する場合 (例えばディスプレイマネージャーを使用している場合) は、仮想ターミナル (Ctrl-Alt-F2) に切り替えて、一度ログインしてください。
公式 IRC チャンネルの libera.chat への移動
May 25, 2021 05:25 AM
ここ最近で読んだことのある人もいるかもしれませんが、freenode.net ネットワークで所有権に関する論争があります。この IRC ネットワークは Arch Linux と他のたくさんのプロジェクトにより、過去何十年もの間議論とサポートのためのプラットフォームとして使用されてきました。 論争はほとんどの freenode スタッフのネットワークからの流出を招き、新しいネットワークを立ち上げました: libera.chat。
今日から、Arch Linux とその姉妹プロジェクト Arch Linux ARM と Arch Linux 32 は公式 IRC チャンネルを freenode.net から libera.chat に移行します。完了するまでには少し時間がかかるかもしれませんが、ご了承ください。
私達は、freenode コミュニティの長期間にわたるよいサービスと協力に感謝しています。
インストールメディアにインストーラが付属するようになりました
April 02, 2021 12:55 AM
インストールメディアにガイド付きのインストーラが含まれるようになりました。
このインストーラを使う場合のサポートについては (インストールガイドに基づく) デフォルトのインストール方法と他のインストール方法の関係とあまり変わりません。
インストーラを使ってインストールする場合にサポートを求めるときは、インストーラを使っていることを明示し、必要に応じて archinstall のログを提供するようにしてください。
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最終更新日時: May 20, 2022 01:22 AM。