Planet Arch Linux JP

libutf8proc 2.1.1-3 以降への更新は手動での作業が必要です

July 16, 2018 08:44 AM

libutf8proc 2.1.1-3 以前の libutf8proc パッケージは SONAME が正しくない libutf8proc.so.2 を含んでいます。これは libutf8proc 2.1.1-3 で修正されたため、更新時には ldconfig により生成された追跡できない libutf8proc.so.2 を上書きする必要があります。もし次のようなエラーが生じた場合:

libutf8proc: /usr/lib/libutf8proc.so.2 exists in filesystem

更新時に次のコマンドを使用してください:

pacman -Suy --overwrite usr/lib/libutf8proc.so.2

Antonio Rojas@公式ニュース

Arch Description Translation Project 他

June 10, 2018 01:15 PM

Arch Description Translation Project 他

Arch Linux の日本語コミュニティである Arch Linux JP Project では ArchWiki を始め、英語の Arch Linux ドキュメントの日本語への翻訳を行っていますが、今年から ArchWiki に加えて3つの翻訳プロジェクトを立ち上げたのでお知らせします。

  • Arch Description Translation Project
  • Arch Linux マニュアルページ
  • Arch Linux カーネルドキュメント

Arch Description Translation Project

簡単に説明すると Debian の Debian Description Translation Project の Arch Linux 版で、Arch Linux の公式リポジトリに含まれているパッケージの説明文の翻訳活動です。

Arch Linux のパッケージは本家サイトのパッケージ検索ページで検索することができ、同じデザインの検索ページを日本語サイトでも備えています。ただし、ミラーサーバーの pacman データベースからパッケージデータを作成しているため、本家サイトよりも情報が少なく、特にバージョンが上流と比べて古いかどうかを示す out-of-date フラグは本家サイト特有の情報となっています。

また、ドイツ語の Arch Linux コミュニティサイトである archlinux.de には本家とはまた異なる優れたインターフェイスの検索ページが搭載されています 1

日本語ウェブサイトにも何か特有の機能があると面白いと考えて、Debian で活発に行われているパッケージ説明文の翻訳 2 に肖って archlinux.jp のパッケージ検索ページに説明文の翻訳を表示する機能を組み込みました。

翻訳作業自体は pacman の翻訳にも使われている Transifex をベースとしています。1週間ごとに週末にまとめて新しいパッケージの説明文ソースを更新、それまでに翻訳された説明文をウェブサイトに取り入れる仕組みとしています。日本語以外の翻訳も可能で、パッケージ検索ページではブラウザの言語に合わせて適切な翻訳文が表示されます。

パッケージの数では膨大なコミュニティによって支えられている Debian に軍配が上がりますが、ユーザーが投稿できる AUR から頻繁にパッケージが上げ下げされる Arch Linux には他のディストリビューションにはないソフトウェアパッケージを見かけることもしばしばあります 3

新しいソフトウェアを見つけるときの土壌として、検索ページを活用していただけるといいかなと思います。また、Transifex のアカウントがあればすぐにプロジェクトに登録して投稿できるので興味があれば是非翻訳にご協力お願いします。

Arch Linux マニュアルページ

私は2012年頃から ArchWiki の翻訳作業に途中参加させていただいており、2013年〜2014年の間は本家の英語版から1日以上文章が古くならないように丸2年間更新を続けていましたが、2015年からは逐次的に更新しています 4

理由のひとつとしては英語版の4211ページに対して1602ページと、中身の質とカバー率についてはともかく全体的に進捗が進んで一段落したこと、私事の仕事の負担が高まり取れる時間が少なくなったことがあります。がそれらの些細な理由よりも、英語版と日本語版の性質の違いが大きかったです。

特にここ最近の傾向として英語版は整理整頓を題目にリファクタリングが頻繁にかけられています。原文ソースである英語版の文章の作業量はさほど大きなくても (セクションの入れ替えやページの結合・分散自体は MediaWiki の力を借りれば簡単)、比較を行いつつ整合性を取って追従する作業は2倍・3倍になります。さらになんとか追従した1週間後にあっさり変更がリバートされると心が折れました。

また、リファクタリングの一環として ArchWiki の対象とする物事を絞って、インターネット上に他の英語ドキュメントがある場合は ArchWiki から文章を削除するという作業がかなり進みました (大きいところではビギナーズガイドをまるっと削除など)。確かに英語視点ではドキュメントの整理整頓ですが、参照先のドキュメントに日本語版がないことも多く、そのまま追従すると欠損に近くなり判断に迷ってしまい手が遅くなっていきました…。

前者は能力不足を認めざるをえないですが、後者については前向きに捉えてインターネット上のドキュメントの日本語版をさらに翻訳対象とできないか考え、特にマニュアルページの存在を元に記事の内容が削られることが多いため、Arch Linux の全マニュアルページの日本語版の作成を開始しました

こちらのプロジェクトも Arch Description Translation Project における Debian Description Translation Project と同じくお手本があります。本家 ArchWiki の管理者が作成しているマニュアルページ集です 5。日本語版となる Arch Linux マニュアルページではウェブページとしての利用価値を重視して Sphinx で作成しました。ArchWiki と同じく、幅広く翻訳していきたいと思いますが、最初は Arch Linux に関連するページを先に手がけていきます。

Arch Linux カーネルドキュメント

マニュアルページと同じく、Linux のカーネルドキュメントも ArchWiki から頻繁に参照されているドキュメントです。同じ Sphinx で作成できるということで、マニュアルページのおまけ程度でカーネルドキュメントの日本語版のページを作成しています。

Arch Linux マニュアルページでは最終的に特に選抜をせずに全ページを訳すところを目指したいですが、こちらは主に ArchWiki からリンクされているドキュメントだけを選び取って訳す形になるかと思います。

奥付

上記のプロジェクト立ち上げに伴い、ArchWiki に投入できる作業量は更に減少する予定です。日本語版の ArchWiki の古さに眉を顰めている読者の方がいれば、編集に参加していただると幸いです 6

堕落的な私でも2年間は全ページを英語版と同じ最新状態に維持できたことから分かる通り、非常に簡単な作業です。ちょっとやる気がある人なら容易にできるはず。一日の終わりに英語版の最近の更新を見て、一日分の編集を反映させるだけで終わります 7

編集に直接参加する形が億劫であれば、どこかおかしいところを見つけて意見・提案していただけるのも大感謝です 8

脚注
  1. Arch Linux には各国ごとに様々なウェブサイトが作られていますが、特にドイツ語の Arch Linux ウェブサイトの存在は日本語のコミュニティサイトを作る大きなモチベーションになりました。

  2. https://www.debian.or.jp/community/translate/description-ja.html

  3. 特にビッグネームの新しいソフトウェアは割とすぐに公式リポジトリに上がってくる意気込みを感じます (一番乗りした Linux 版 Steam はライセンス問題にもなってしまいましたが...)。実際、Arch Linux のパッケージは活発なオープンソースプロジェクトの上位に食い込んでおり、community パッケージをメンテナンスしている一部の Trusted User の貢献量は著しいものがあります

  4. 何か明確に問題のある変更が起こったときに対処するくらいのゆっくりした動きに段々となっています。

  5. まだ日本語に訳していないマニュアルへのリンクはこちらの英語版に飛ぶように設定しています。全55614ページと ArchWiki と桁が違うドキュメントが収集されています。英語版が個人のドメインで運用されているのを真似て、kusakata.com ドメイン上に作成しました。

  6. ArchWiki の編集は誰でもウェルカムです。他のディストリビューションを使っている (Arch は使っていない) 場合でも編集に参加するのに遠慮は不要です (本家も同じ方針を取っています)。MediaWiki に慣れていない人のために貢献方法がまとまったページもあります。

  7. 毎日行うのがコツです。英語版にあわせて更新した次の日に編集箇所がリバートされるのが嫌で1週間分をまとめて定期的に日本語版に吸い上げる形に移行したところ、難易度が飛躍的に上昇して続行が困難になった経験から。

  8. エゴサでせっかく古いことを指摘してもらっている言及を見つけても、具体的にどのページが古いか書かれていないと宝の持ち腐れとなってしまいます。

Shohei Kusakata@Kusakata's Lair

js52 52.7.3-2 のアップグレードは手動での作業が必要です

May 05, 2018 02:39 PM

/usr/lib/libmozjs-52.so の SONAME がファイル名と一致していないため、ldconfig によって追跡できないファイル /usr/lib/libmozjs-52.so.0 が作成されていました。この問題は解決されておりファイルはパッケージに含まれています。

アップグレードを通すにはアップグレードする前に /usr/lib/libmozjs-52.so.0 を削除してください。

Jan Steffens@公式ニュース

glibc 2.27-2 と pam 1.3.0-2 への更新は手動での作業が必要な場合があります

April 20, 2018 12:01 PM

glibc 2.27-2 では NIS と NIS+ のサポートが取り除かれました。filesystem パッケージに含まれる、デフォルトの /etc/nsswitch.conf は既に変更を反映しています。既に /etc/nsswitch.conf.pacnew が存在する場合には、glibc 2.27-2 へのアップグレード前にマージしてください。

NIS は libnss_nis パッケージをインストールすることで引き続き利用可能です。NIS+ については公式リポジトリには代替策が存在しません。

pam 1.3.0-2 では pam_unix2 モジュールと pam_unix_*.so 互換シンボリックリンクが取り除かれました。アップグレード前に /etc/pam.d にある PAM の設定を確認し、取り除かれたモジュールを pam_unix.so で置換してください。pam_unix2 の利用者はこの変更の適用後にパスワードをリセットすることが推奨されます。pambase パッケージでのデフォルト設定の利用者はこのアップグレードでの変更は必要ありません。

Bartłomiej Piotrowski@公式ニュース

zita-resampler 1.6.0-1 から 1.6.0-2 への更新は手動での作業が必要です

February 24, 2018 12:37 PM

zita-resampler 1.6.0-1 パッケージにはライブラリのシンボリックリンクが欠けていたため、zita-resampler 1.6.0-2 で再追加しました。既に zita-resampler 1.6.0-1 をインストールしている場合、zita-resampler 1.6.0-1 のインストール時に ldconfig がシンボリックリンクを作成してしまっているため、アップデートの際に zita-resampler 1.6.0-2 に含まれるシンボリックリンクと競合します。そのような場合には、更新を実行する前に /usr/lib/libzita-resampler.so.1 を手動で削除してください。

Antonio Rojas@公式ニュース

i686 サポートの終了について

November 08, 2017 03:45 PM

9ヶ月間の非推奨期間が経過したため、i686 アーキテクチャのサポートは今日で終了します。i686 用のパッケージは11月末までにミラーから削除され、遅れて Arch Linux Archive からも削除されます。[multilib] リポジトリは今後も変わりありません。

x86_64 へハードウェアをアップグレードできない場合は、コミュニティがメンテナンスするフォーク、Arch Linux 32 が代替策としてあります。既存環境からの移行については Arch Linux 32 の Web サイトを参照してください。

Bartłomiej Piotrowski@公式ニュース

ABS の廃止

October 10, 2017 11:53 AM

Arch Build System 関連のスクリプトの保守コストが高いことから、abs ツールは廃止して、それに合わせて rsync による PKGBUILD の取得も止めることに決まりました。

今後は abs と同じような機能を提供する asp ツールが [extra] リポジトリからインストールできます。asp export パッケージ名 でそのまま abs を置き換えることができます。asp の詳しい使い方はドキュメントを読んでください。また、こちらに記載されているように Subversion のスパースチェックアウトを使うことで同じようなことが可能です。全ての PKGBUILD を取得したい場合、svntogit ミラーをクローンすることを推奨します。

extra/abs パッケージは既に公式リポジトリから外されていますが、rsync のエンドポイント (rsync://rsync.archlinux.org/abs) については今月末までに使用不可とする予定です。

Bartłomiej Piotrowski@公式ニュース

archlinux.jp ドメインを取得しました

September 19, 2017 06:45 PM

これまで archlinuxjp.org を Arch Linux 日本コミュニティサイトのドメインとして使ってまいりましたが、この度 archlinux.jp ドメインを取得しました。今後は archlinux.jp をご利用ください。

archlinuxjp.org にアクセスしたときは新ドメインにリダイレクトするように設定しています。何か不具合を見つけましたらご連絡ください。

Shohei Kusakata@公式ニュース

Perl ライブラリのパスが変わります

September 02, 2017 01:22 PM

今後 perl パッケージが使用するモジュールのパスにはバージョンが含まれるようになります。異なるバージョンの perl 用にビルドされたモジュールはロードされなくなるため、再ビルドが必要です。

影響を受けるモジュールについてはアップグレード時に pacman フックによって以下のような警告が表示されます:

WARNING: '/usr/lib/perl5/vendor_perl' contains data from at least 143 packages which will NOT be used by the installed perl interpreter.
 -> Run the following command to get a list of affected packages: pacman -Qqo '/usr/lib/perl5/vendor_perl'

新しい perl パッケージにあわせて影響のあるパッケージを全て再ビルドすることで再度使えるようになります。CPAN で直接インストールしたモジュールも同様です。予定されている 5.28 や 5.30 など perl のメジャーアップデートがあるたびに再ビルドが必要になります。

今までもメジャーアップデートがあったときは再ビルドが必要でしたが、これからは perl がモジュールをロードしなくなるため問題が発生します。

ソフトウェアのビルドシステムが変更を自動的に認識しない場合、PKGBUILD で perl -V:vendorarch を使って perl に正しいパスを問い合わせることができます。pacman でパッケージ化されていないソフトウェアについては sitearch も存在します。

Florian Pritz@公式ニュース

ca-certificates-utils 20170307-1 のアップグレードでは手動の操作が必要です

March 16, 2017 12:01 AM

インストール後に生成されるシンボリックリンクがパッケージの中に移動したため、ca-certificates-utils 20170307-1 のアップグレードは手動で行う必要があります。

シンボリックリンクを削除するとパッケージのダウンロードができなくなる可能性があります。以下のコマンドでアップグレードを行うようにしてください:

# pacman -Syuw                           # download packages
# rm /etc/ssl/certs/ca-certificates.crt  # remove conflicting file
# pacman -Su                             # perform upgrade
Jan Steffens@公式ニュース

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最終更新日時: October 22, 2018 10:22 PM。